九十九番 / 後鳥羽院
原文
人もをし 人もうらめし あぢきなく
世を思ふゆゑに 物思ふ身は
ひともをし ひともうらめし あぢきなく
よをおもふゆゑに ものおもふみは
訳
人が愛しくも思われ、また恨めしく思われたりするのは、(歎かわしいことではあるが) この世をつまらなく思う、もの思いをする自分にあるのだなぁ。
人もをし 人もうらめし あぢきなく
世を思ふゆゑに 物思ふ身は
ひともをし ひともうらめし あぢきなく
よをおもふゆゑに ものおもふみは
人が愛しくも思われ、また恨めしく思われたりするのは、(歎かわしいことではあるが) この世をつまらなく思う、もの思いをする自分にあるのだなぁ。