九十五番 / 前大僧正慈円
原文
おほけなく うき世の民に おほふかな
わがたつ杣に 墨染の袖
おほけなく うきよのたみに おほふかな
わがたつそまに すみぞめのそで
訳
身のほど知らずと言われるかもしれないが、(この悲しみに満ちた) 世の中の人々の上に、墨染の袖を被いかけよう。 (比叡山に出家したわたしが平穏を願って)
おほけなく うき世の民に おほふかな
わがたつ杣に 墨染の袖
おほけなく うきよのたみに おほふかな
わがたつそまに すみぞめのそで
身のほど知らずと言われるかもしれないが、(この悲しみに満ちた) 世の中の人々の上に、墨染の袖を被いかけよう。 (比叡山に出家したわたしが平穏を願って)