八十九番 / 式子内親王
原文
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば
忍ぶることの 弱りもぞする
たまのをよ たえなばたえね ながらへば
しのぶることの よわりもぞする
訳
わたしの命よ、絶えることなら早く絶えてほしい。このまま生きながらえていると、耐え忍んでいるわたしの心も弱くなってしまい、 秘めている思いが人に知られてしまうことになろうから。
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば
忍ぶることの 弱りもぞする
たまのをよ たえなばたえね ながらへば
しのぶることの よわりもぞする
わたしの命よ、絶えることなら早く絶えてほしい。このまま生きながらえていると、耐え忍んでいるわたしの心も弱くなってしまい、 秘めている思いが人に知られてしまうことになろうから。