八十八番 / 皇嘉門院別当
原文
難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ
みをつくしてや 恋ひわたるべき
なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ
みをつくしてや こひわたるべき
訳
難波の入江に生えている、芦を刈った根のひと節ほどの短いひと夜でしたが、わたしはこれからこの身をつくして、あなたに恋しなければならないのでしょうか。
難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ
みをつくしてや 恋ひわたるべき
なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ
みをつくしてや こひわたるべき
難波の入江に生えている、芦を刈った根のひと節ほどの短いひと夜でしたが、わたしはこれからこの身をつくして、あなたに恋しなければならないのでしょうか。