八十五番 / 俊恵法師
原文
夜もすがら 物思ふころは 明けやらで
閨のひまさへ つれなかりけり
よもすがら ものおもふころは あけやらで
ねやのひまさへ つれなかりけり
訳
一晩中恋しい人を思って悩んでいるので、早く夜が明けたらよいと思っているのですが、なかなか夜は明けず、寝室の隙間さえもわたしにつれなく感じられます。
夜もすがら 物思ふころは 明けやらで
閨のひまさへ つれなかりけり
よもすがら ものおもふころは あけやらで
ねやのひまさへ つれなかりけり
一晩中恋しい人を思って悩んでいるので、早く夜が明けたらよいと思っているのですが、なかなか夜は明けず、寝室の隙間さえもわたしにつれなく感じられます。