百人一首 - 八十二番 -

八十二番

八十二番 / 道因法師

八十二番

原文

思ひわび さても命は あるものを
憂きに堪へぬは 涙なりけり

おもひわび さてもいのちは あるものを
うきにたへぬは なみだなりけり

つれない人のことを思い、これほど悩み苦しんでいても、命だけはどうにかあるものの、この辛さに耐えかねるのは (次から次へと流れる) 涙であることだ。