八十一番 / 後徳大寺左大臣
原文
ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば
ただ有明の 月ぞ残れる
ほととぎす なきつるかたを ながむれば
ただありあけの つきぞのこれる
訳
ほととぎすの鳴き声が聞こえたので、その方に目をやってみたが、(その姿はもう見えず) 空には有明の月が残っているばかりであった。
ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば
ただ有明の 月ぞ残れる
ほととぎす なきつるかたを ながむれば
ただありあけの つきぞのこれる
ほととぎすの鳴き声が聞こえたので、その方に目をやってみたが、(その姿はもう見えず) 空には有明の月が残っているばかりであった。