六十七番 / 周防内侍
原文
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に
かひなく立たむ 名こそをしけれ
はるのよの ゆめばかりなる たまくらに
かひなくたたむ なこそをしけれ
訳
春の夜のはかない夢のように、(僅かばかりの時間でも) あなたの腕を枕にしたりして、それでつまらない噂が立つことにでもなれば、それがまことに残念なのです。
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に
かひなく立たむ 名こそをしけれ
はるのよの ゆめばかりなる たまくらに
かひなくたたむ なこそをしけれ
春の夜のはかない夢のように、(僅かばかりの時間でも) あなたの腕を枕にしたりして、それでつまらない噂が立つことにでもなれば、それがまことに残念なのです。