六十二番 / 清少納言
原文
夜をこめて 鳥の空音は はかるとも
よに逢坂の 関はゆるさじ
よをこめて とりのそらねは はかるとも
よにあふさかの せきはゆるさじ
訳
夜の明けないうちに、鶏の鳴き声を真似て夜明けたとだまそうとしても、(あの中国の函谷関ならいざ知らず、あなたとわたしの間にある) この逢坂(おおさか)の関は、決して開くことはありません。
夜をこめて 鳥の空音は はかるとも
よに逢坂の 関はゆるさじ
よをこめて とりのそらねは はかるとも
よにあふさかの せきはゆるさじ
夜の明けないうちに、鶏の鳴き声を真似て夜明けたとだまそうとしても、(あの中国の函谷関ならいざ知らず、あなたとわたしの間にある) この逢坂(おおさか)の関は、決して開くことはありません。