五十七番 / 紫式部
原文
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲隠れにし 夜半の月かな
めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに
くもがくれにし よはのつきかな
訳
久しぶりにめぐり会ったのに、それがあなたかどうかも分からない間に帰ってしまうなど、まるで (早くも) 雲に 隠れてしまった夜中の月のようではありませんか。
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲隠れにし 夜半の月かな
めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに
くもがくれにし よはのつきかな
久しぶりにめぐり会ったのに、それがあなたかどうかも分からない間に帰ってしまうなど、まるで (早くも) 雲に 隠れてしまった夜中の月のようではありませんか。