五十三番 / 右大将道綱母
原文
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は
いかに久しき ものとかは知る
なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは
いかにひさしき ものとかはしる
訳
(あなたが来てくださらないことを) 嘆き哀しみながらひとりで夜をすごす私にとって、夜が明けるのがどれほど長く感じられるものか、あなたはいったいご存じなのでしょうか。
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は
いかに久しき ものとかは知る
なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは
いかにひさしき ものとかはしる
(あなたが来てくださらないことを) 嘆き哀しみながらひとりで夜をすごす私にとって、夜が明けるのがどれほど長く感じられるものか、あなたはいったいご存じなのでしょうか。