四十九番 / 大中臣能宣朝臣
原文
みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ
昼は消えつつ 物をこそ思へ
みかきもり ゑじのたくひの よるはもえて
ひるはきえつつ ものをこそおもへ
訳
禁中の御垣を守る衛士のかがり火は、夜は赤々と燃えているが、昼間は消えるようになって、まるで、(夜は情熱に燃え、昼間は思い悩んでいる) わたしの恋の苦しみのようではないか。
みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ
昼は消えつつ 物をこそ思へ
みかきもり ゑじのたくひの よるはもえて
ひるはきえつつ ものをこそおもへ
禁中の御垣を守る衛士のかがり火は、夜は赤々と燃えているが、昼間は消えるようになって、まるで、(夜は情熱に燃え、昼間は思い悩んでいる) わたしの恋の苦しみのようではないか。