四十六番 / 曽禰好忠
原文
由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え
ゆくへも知らぬ 恋の道かな
ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ
ゆくへもしらぬ こひのみちかな
訳
由良の海峡を渡る船人が、かいをなくして、行く先も決まらぬままに波間に漂っているように、わたしたちの恋の行方も、どこへ漂っていくのか思い迷っているものだ。
由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え
ゆくへも知らぬ 恋の道かな
ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ
ゆくへもしらぬ こひのみちかな
由良の海峡を渡る船人が、かいをなくして、行く先も決まらぬままに波間に漂っているように、わたしたちの恋の行方も、どこへ漂っていくのか思い迷っているものだ。