四十三番 / 権中納言敦忠
原文
逢ひ見ての 後の心に くらぶれば
昔は物を 思はざりけり
あひみての のちのこころに くらぶれば
むかしはものを おもはざりけり
訳
このようにあなたに逢ってからの今の苦しい恋心にくらべると、会いたいと思っていた昔の恋心の苦しみなどは、何も物思いなどしなかったも同じようなものです。
逢ひ見ての 後の心に くらぶれば
昔は物を 思はざりけり
あひみての のちのこころに くらぶれば
むかしはものを おもはざりけり
このようにあなたに逢ってからの今の苦しい恋心にくらべると、会いたいと思っていた昔の恋心の苦しみなどは、何も物思いなどしなかったも同じようなものです。