四十番 / 平兼盛
原文
忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は
物や思ふと 人の問ふまで
しのぶれど いろにいでにけり わがこひは
ものやおもふと ひとのとふまで
訳
人に知られまいと恋しい思いを隠していたけれど、とうとう隠し切れずに顔色に出てしまったことだ。何か物思いをしているのではと、人が尋ねるほどまでに。
忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は
物や思ふと 人の問ふまで
しのぶれど いろにいでにけり わがこひは
ものやおもふと ひとのとふまで
人に知られまいと恋しい思いを隠していたけれど、とうとう隠し切れずに顔色に出てしまったことだ。何か物思いをしているのではと、人が尋ねるほどまでに。