三十二番 / 春道列樹
原文
山川に 風のかけたる しがらみは
流れもあへぬ 紅葉なりけり
やまがはに かぜのかけたる しがらみは
ながれもあへぬ もみぢなりけり
訳
山あいの谷川に、風が架け渡したなんとも美しい柵があったのだが、それは (吹き散らされたままに) 流れきれずにいる紅葉であったではないか。
山川に 風のかけたる しがらみは
流れもあへぬ 紅葉なりけり
やまがはに かぜのかけたる しがらみは
ながれもあへぬ もみぢなりけり
山あいの谷川に、風が架け渡したなんとも美しい柵があったのだが、それは (吹き散らされたままに) 流れきれずにいる紅葉であったではないか。