十八番 / 藤原敏行朝臣
原文
住の江の 岸に寄る波 よるさへや
夢のかよひ路 人目よくらむ
すみのえの きしによるなみ よるさへや
ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ
訳
住の江の岸に打ち寄せる波のように (いつもあなたに会いたいのだが)、 どうして夜の夢の中でさえ、あなたは人目をはばかって会ってはくれないのだろう。
住の江の 岸に寄る波 よるさへや
夢のかよひ路 人目よくらむ
すみのえの きしによるなみ よるさへや
ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ
住の江の岸に打ち寄せる波のように (いつもあなたに会いたいのだが)、 どうして夜の夢の中でさえ、あなたは人目をはばかって会ってはくれないのだろう。