百人一首 - 十六番 -

十六番

十六番 / 中納言行平

十六番

原文

立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる
まつとし聞かば 今帰り来む

たちわかれ いなばのやまの みねにおふる
まつとしきかば いまかへりこむ

あなたと別れて(因幡の国へ)行くけれども、稲葉の山の峰に生えている松のように、あなたが待っていると聞いたなら、すぐにも都に帰ってまいりましょう。