十五番 / 光孝天皇
原文
君がため 春の野にいでて 若菜摘む
わが衣手に 雪は降りつつ
きみがため はるののにいでて わかなつむ
わがころもでに ゆきはふりつつ
訳
あなたのために春の野に出て若菜を摘んでいましたが、春だというのにちらちらと雪が降ってきて、私の着物の袖にも雪が降りかかっています。 (それでも、あなたのことを思いながら、こうして若菜を摘んでいるのです)
君がため 春の野にいでて 若菜摘む
わが衣手に 雪は降りつつ
きみがため はるののにいでて わかなつむ
わがころもでに ゆきはふりつつ
あなたのために春の野に出て若菜を摘んでいましたが、春だというのにちらちらと雪が降ってきて、私の着物の袖にも雪が降りかかっています。 (それでも、あなたのことを思いながら、こうして若菜を摘んでいるのです)