十三番 / 陽成院
原文
筑波嶺の みねより落つる みなの川
恋ぞつもりて 淵となりぬる
つくばねの みねよりおつる みなのがは
こひぞつもりて ふちとなりぬる
訳
筑波山の峯から流れてくるみなの川も、(最初は小さなせせらぎほどだが)やがては深い淵をつくるように、私の恋もしだいに積もり、今では淵のように深いものとなってしまった。
筑波嶺の みねより落つる みなの川
恋ぞつもりて 淵となりぬる
つくばねの みねよりおつる みなのがは
こひぞつもりて ふちとなりぬる
筑波山の峯から流れてくるみなの川も、(最初は小さなせせらぎほどだが)やがては深い淵をつくるように、私の恋もしだいに積もり、今では淵のように深いものとなってしまった。