百番 / 順徳院
原文
ももしきや 古き軒端の しのぶにも
なほあまりある 昔なりけり
ももしきや ふるきのきばの しのぶにも
なほあまりある むかしなりけり
訳
宮中の古びた軒先に忍んで生えている草を見るにつけて、いくら偲(しの)んでも偲びきれないのは、昔の(よく治まっていた)御代(みよ、天皇の治世のこと)であることよ。
ももしきや 古き軒端の しのぶにも
なほあまりある 昔なりけり
ももしきや ふるきのきばの しのぶにも
なほあまりある むかしなりけり
宮中の古びた軒先に忍んで生えている草を見るにつけて、いくら偲(しの)んでも偲びきれないのは、昔の(よく治まっていた)御代(みよ、天皇の治世のこと)であることよ。